2010年1月9日土曜日

32bit環境ではRAMDISKの使い道がない

というお話。

32bit環境に4GBのメモリがあって、使われない約1GBを仮想RAMDISKとする場合限定であり「i-RAM」「ANS-9010」などハード利用時とは別。
RAMDISKそれ自体がどういったものなのかということは割愛する。

自分のメインはWindows 7で32bit環境のままだ。64bitに移行したいところだが、重宝しているキャプチャデバイスが64bit対応していないために32bit環境を続けている。現在は4GBのメモリを搭載しており、32bit環境では約1GBを浮かせた状態での使用となる。
 貧乏性のため、使い道をRAMDISKに見いだそうと思ったのだが、いざ使ってみると1GB未満のRAMDISKでは非常に使い勝手が悪い。その辺のことをちょっとメモしておく。

そもそも、通常の利用にあたっては、Gavotte Ramdisk まとめWIKI大容量RAMディスク活用例にある程度の利用方法しかないのだが、試してみると落とし穴が意外とあることに気づいた。

    * ブラウザのキャッシュを置く
    * ページングファイルを置く
    * OSのテンポラリを置く
    * Photoshopのキャッシュを置く
    * 頻繁に読み込むゲームフォルダを移す
    * Outlook の pst ファイルを置く

ざっとこんな使い道が示されている。
だが、一般人はPhotoshopなどのレタッチソフトを頻繁に利用しない、Outlookも…。一番、誰もが使って恩恵を享受できるのが、ブラウザのキャッシュとページングファイル、OSのテンポラリあたりだろう。このなかでも以下の2つに注意する点がある。

・ブラウザのキャッシュを置く

Firefoxは大丈夫なのだが、IEの場合は注意が必要。
IEのキャッシュに指定した場合、溜まったキャッシュがRAMDISK容量一杯まで達した時に溢れる。つまり、自動でHDD上のテンポラリなどに拡張してくれない。(と思う。)

なにが困るのかというと、例えばYouTubeやニコニコ動画を見ようとした場合、途中で読み込みが止まり動画が最後まで見られなくなるとか、フリーソフトやお試し版、Linux系ディストリビューションのISOファイルなど大きめなファイルをダウンロードする際にも、途中でキャッシュできなくなるので全て落とせない。(割り当てたサイズ以上のデータは落とせなくなるのでISOファイルなどは厳しい)

そうなった場合は、ブラウザのキャッシュを手動でクリアしてやればよいのだが、最初このことに気づかないで少々焦った。


・OSのテンポラリを置く

これは止めた方がよい。
RAMDISKはPCの電源を落としたときに全てクリアされる。これはテンポラリが自動でリフレッシュされて便利!と思うのだが、ここに落とし穴がある。

一番分かりやすい例だと、アプリインストール時の一次解凍先に使われるが、インターネットセキュリティ系やATOKなどインストール中に再起動を要求するものでアウトとなってしまう。これは、再起動後にテンポラリ領域に展開されたインストーラが再び動作する前提となっているからだ。RAMDISKをテンポラリに指定してあると、再起動後のテンポラリはクリアされてしまい、インストールが正常完了できなくなる。
このようなアプリは多くないが、いつどこで利用されるかわからないし、ユーザー側で確認できない。

こうなると、他にいまいち使い道がない。RAMDISKが問題ということではなく、割り当てる容量が中途半端ということが問題なのだ。

まぁ、何も使わないよりPhotoshopなどレタッチソフトや動画編集ソフトなどのテンポラリにしておくのが無難なところだろうか。

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